引越しシーズンというと春、それも3月に大半が集中します。引越し料金が高くて人手が少なくても、進学や就職で移動する人はこの時期にしなければならなくなります。他にも、賃貸物件の更新時期は2年ごとになっているところが多く、更新に合わせて転居するには必然的に同じ時期になるので件数も膨れ上がります。山口県の人口およそ144万人に対し、年間転出者数が25,944人となっています。これは全国の平均と比べると若干多めと言えます。引越しでは、なるべく早めに各種手続などを済ませていても、後からどんどん仕事は増え、荷物の梱包にはそんなに時間が残されていないことが多くなります。最後に気づく人が多いのは、家具の分解や梱包です。テレビや冷蔵庫などの大型家電は引越し業者が梱包してくれることが多いのですが、本棚やリビングボードなど大きめのものは分解しないと部屋から出すこともできなく、当日に余計な時間がかかってしまったケースもよくあります。事前に分解しようにも、方法を忘れてしまった、簡単な作業でも1人では難しいというパターンもあります。そんな時には、家具の移動と分解、組立をしてくれるサービスがあります。事前に分解しておき、新居に移動したら組立を頼むということが出来ます。引越し業者に追加で作業を頼むより安く上がる場合もあります。家具の組立や移動のサービスの利用層は、圧倒的に一人暮らしの世帯、女性やお年寄りだけの世帯です。他にも、引越しに時間をかけられない人、小さい子供がいるため引越中も面倒を見なければならないという世帯も利用者が多くなります。最近は、このようなちょっとした作業を頼める業者の種類や数が増え、利用者も増えています。山口県では主要都市の家具・家事用品関連サービスの年間支出が2,353円にとなっています。全く利用しない人もいらっしゃいますが、単身世帯の増加、高齢化によって今後はより利用者が増えると見込まれています。