日本で引越しが圧倒的に多いのは3月、次に2月と4月です。これはもちろん年度の切り替え時期で、進学者や就職、転勤による移転が大多数になります。加えて、多くの賃貸物件の更新時期が2年ごとなので、転入して来たのと同じ月で引越しする人が多くなることも理由の一つです。奈良県の年間転出者数は27,282人です。奈良県の人口が約140万で、およそ1.9%に当たる人数が引越しで移動していくことになります。転居には様々な手続きも必要です。時間も気持ちも余裕が無いことがほとんどで、荷物の梱包は短期間で一気にやらなければなりません。必要なダンボール箱の数もどのくらいか最後までわからないことがあります。荷物の梱包が全て終わり、ようやく家具の解体にとりかかろうとして、重くて一人でできない、分解方法がわからないことが判明したという失敗例もよく報告されています。多くの割安の引越しプランでは、家具の分解や組立までしてくれないことがあります。直前になって一人で出来ないとわかった場合は、それ専用のサービス業者に依頼する方法もあります。家具の分解や組立、家の中の移動を専門としている業者が存在します。引越し前に分解を、引越し後に組立を頼めばいいので効率的です。このような専門業者の利用で、少しの料金プラスで可能になり、引越プランを格上げしないですんだという例もあります。家の中での家具の移動にも利用できるので、2階にあるタンスを1階に下ろすことや模様替えで部屋の中の移動にも利用できます。このサービスの利用者の多くは一人暮らしや女性、老人だけの世帯が圧倒的です。親族にも隣近所の人にも手伝いを頼みにくくなった現代の傾向とも言えます。奈良県では、主要都市の家具・家事用品関連サービスの年間支出が2,987円となっています。引越しや荷物の移動をする業者はたくさんありますが、それ以外の雑務とも言えるちょっとしたサービスを専用にしている業者は多く存在し、利用者も増加しています。