京都府における1年間の転出者数は55,280人で、特に南部の山城南圏域では人口の移動が大きくなっています。京都市は古くから日本有数の学研都市であり、数多くの大学や専門学校が集中していることから、学生の転入や転出が多いと考えられます。慣れない土地で一人暮らしを始める人や、逆に学校を卒業して就職のため他府県に移動する人もいます。引っ越しのシーズンである3月には、これらの転入・転出が特に増えます。何かと慌ただしい引っ越しの際には、家具の移動・組立サービスの利用も多くなります。新しい家具を購入したり、大型の家具を分解し持ち運んだりする場合、一人では手に負えないことがよくあります。最近ではネットショッピングやオークションで商品を入手するケースも増えましたが、説明書どおりに組立しようとしても上手く行かず、途方に暮れてしまうこともあります。このようなとき、迅速に駆けつけてくれる組立サービスが頼りになります。一方、京都府でも丹後や中丹地域では高齢化が顕著に見られます。京都府の高齢化率は2010年度で23%と、全国平均を上回っています。高齢者が部屋のリフォームや模様替えをしようとするとき、家具の移動は大きな問題になります。特に古くて価値のある大型の家具は、動かすだけでも大変で、下手をすると体を痛めてしまうことがあります。またうっかり傷をつけてしまったり、元どおりに組立できなかったりするリスクもあります。移動・組立サービスのプロを利用すれば、こうした問題を解決できます。京都府の主要都市の家具・家事用品関連サービスの支出は、年間で7,233円に上っています。この数字からは年齢層を問わず、多くの人がサービスを利用している実態が読み取れます。もちろん学生や高齢者だけでなく、一人暮らしのビジネスマンやOL、小さな子どもがいる家庭、仕事が忙しく時間が取れない世代の方も、便利に利用できるサービスと言えます。