お部屋の模様替えで重たい家具を動かすことになったら、持ち上げて移動させるのではなく、下に「もの」を敷いて滑らせながら移動させましょう。重たい家具を持ち上げるには力が必要になりますが、下に「もの」を敷くことによって少ない力で滑らせることができるのでオススメです。
家にあるものを下に敷いて家具を動かす方法や、便利グッズを下に敷いて家具を動かす方法についてご紹介しますので、今から試してみましょう。そのほか、重い家具を動かすときの注意点や、プロに依頼したほうがよいケースについてもご紹介します。
「家にあるもの」を下に敷いて家具を動かす方法!
家具は家にあるものを使って簡単に動かすことができます。ご紹介する3つのアイテムの中ですぐに手に入るものがあったら、さっそく使って家具を動かしてみましょう。
【1】ダンボール
使わない段ボールを家具の下に敷けば、簡単に家具を動かすことができます。まず最初にダンボールを広げて足元に置き、家具の端を持ち上げます。家具の下に滑り込ませるようにダンボールを入れ込み、家具を降ろします。反対側も同様に家具の下にダンボールを敷きましょう。そのままダンボールごと引きずれば、家具を移動させることができます。
【2】毛布
毛布も家具の下に敷くことで家具を動かすことができます。ただし、重い家具を移動させると毛布が擦り切れてしまうおそれがありますので、毛布を下に敷くときは使わなくなったものを使用するとよいでしょう。
毛布もダンボール同様家具を持ち上げながら下に敷き、毛布ごと引っ張ることで家具を移動させることができます。引っ張るときは、毛布を持ち上げてしまわないように気をつけ、滑らすように運びましょう。
【3】軍手
軍手が2組家にあるようでしたら、それぞれ家具の下の四隅に敷いて家具を移動させることができます。滑り止めがついている軍手を家具の下に敷くときは、滑り止めが付いているほうが上にくるようにしてください。家具を固定しながら移動させることができるはずです。
ただし、移動距離が長いとだんだんズレてしまうことがありますので、短い距離を移動させるときに使用してみてください。
「便利グッズ」を下に敷いて家具を動かす方法!
「なるべく床を傷つけずに家具を移動させたい」ということでしたら、専用のグッズを使用するとよいでしょう。専用グッズは、ホームセンターや100円ショップ、インターネットなどで手軽に購入することができます。
【1】滑り材
滑り材は、床に接するところがツルツルしている素材のことをいい、粘着タイプやシートタイプ、置くタイプなどさまざまな種類が存在します。滑り材は家具の下にかませるだけで、簡単に家具を移動させることができます。
滑り材にゴミがついていると、そのまま床を引きずってしまうおそれがありますので、必ず使用する前に確認をしておいてください。滑り材は、畳の上などキャスターをつけることができない場所に家具を置きたいときにも役立ちます。
【2】家具移動キャリー
家具移動リフターとは、テコの原理を利用して家具を移動させることができる便利グッズのことをいいます。家具移動リフターを使用することで、1人で持ち上げることができない重い家具も少ない力で持ち上げることができます。
使用するときは、まず家具の隙間に専用の棒を差し込み、ハンドルを下げて家具を持ち上げます。その後持ち上がった家具の下に台車を入れ込み、家具を下ろします。後は家具を好きなところに移動させるだけです。
1つあればずっと使えるので、この機会に購入してみるのもよいかもしれません。家具移動キャリーは大体2,000円~6,000円ほどで購入することができます。
重たい家具を1人で動かすときの注意点
重たい家具を動かす際に注意していただきたいことが3点あります。どれも重要なことですので、作業をおこなう前に確認しておきましょう。
【注意1】中身がある場合は空にする
タンスや棚など中身が入っている家具を移動させるときは、中身を全部取り除いてから動かすようにしましょう。中身が入っていると、家具を動かすときに重くなるだけでなく、中身が落ちることでケガをしてしまうおそれがあります。
また、引き出しがある家具は、引き出しごと取り除くようにしましょう。そうすることで、移動するときに引き出しが飛び出してしまうのを防ぐことができます。ガラス製品などを移動させたい場合は、割れてしまわないように梱包材または毛布を巻いておきましょう。
【注意2】家具が通れる場所を確保する
家具の移動先を決めたら、どのような経路でその場所まで家具を運ぶのかについても考えておいてください。足元にものがあったり、家具が移動できる幅がなかったりすると、家具をスムーズに移動させることができないので注意が必要です。
【注意3】床や壁が傷つかないように工夫する
重たい家具を移動させようとすると、壁や床に傷が出来てしまうことがあります。壁は使わないダンボールを貼りつけて傷がつかないように養生しておきましょう。
床は、ご紹介したようなグッズを使えば傷をつけずに移動させることができます。ただし、お家で用意できるグッズは必ずしも傷を防げるとは限りませんので、心配な場合は家具移動のプロに依頼するとよいでしょう。
家具の移動をプロに依頼したほうがよいケース
模様替え程度の家具の移動でしたら、自分でできると思われるかもしれません。しかし、中にはプロに依頼したほうがよい場合もあります。依頼したほうがよいケースについていくつかご紹介しますので、当てはまるようなところがありましたら依頼を検討してみましょう。
プロに依頼したほうがよいケースは以下のとおりです。
1.自分の背丈より高い家具を移動させるとき
2.片側を浮かせることができないほど家具が重いとき
3.階段を利用する必要があるとき
4.階段を通れない家具を2階(1階)に移動させたいとき
家具の移動をプロに依頼したときの費用相場
家具の移動をプロに依頼する場合、引越し業者や便利屋、家具移動組み立て業者に依頼することができます。それぞれの費用相場や違いを見ていきましょう。
・引越し業者
引越し業者は普段から大きな家具を運んでいるため、手際よく移動させてくれるでしょう。費用は家具1点につき大体6,000円ほどかかります。引越し業者によっては、引越し後の一定期間は無料または安い値段で依頼することができる場合もあります。
・便利屋
便利屋に依頼する場合、家具の移動専門というわけではありませんが、引越し業者に比べて安く依頼することができます。便利屋は時給制であることが多く、大体1人につき3,000円~6,000円ほどかかるといわれています。2人必要な場合は倍かかってしまいますが、個数の制限がないことが多いため、複数の家具を移動してもらうことができます。
・家具移動組み立て業者
家具の移動組み立て業者に依頼する場合、家具の移動だけでなく組み立て・分解・窓を利用した家具移動などさまざまなサービスをおこなってくれます。費用は大体6,000円~1万円かかるでしょう。
また、1点からでも依頼できるところや、家電の配線接続などもおこなってくれる場合があります。業者によって費用も異なりますので、安く依頼したい場合は複数の業者で相見積もりをするとよいでしょう。
まとめ
部屋の模様替えをしたくても重い家具を動かすことができないという場合は、持ち上げて動かすのではなく、下にものを敷いて滑らせると簡単に移動させることができます。家にあるものですと、ダンボール・毛布・軍手を下に敷いて家具を動かすことができます。
ただし、必ずしも床に傷がつかないとは限りませんので、心配な方は重い家具を動かす専用の便利グッズを購入するのがオススメです。便利グッズには、滑り材と呼ばれるツルツルとした素材を使って家具を移動させるものや、家具移動キャリーと呼ばれるテコの原理を使って移動させるものがあります。
重たい家具を移動させるときにはいくつか注意点がありますので、作業をおこなう前によく確認しておきましょう。自分より背丈の高い家具を移動させる場合や家具の片側を持ち上げることもできないくらい重い家具などの移動は危険なので、プロに依頼するようにしてください。
家具の移動は引越し業者・便利屋・家具の移動組み立て業者に依頼することができます。それぞれの特徴や費用相場を比べて依頼するようにしましょう。