整理整頓をしているとき一番ネックに感じるものは、タンスの移動などの大掛かりな作業ではないでしょうか。「模様替えをしたい」「新しい家具に買い替えたい」、はたまた、「引越しをするので動かさなくてはいけない」……。などなど、家具を移動は気が重いものです。
じつはその家具、簡単に家具を移動させるグッズや、今身近にあるものを使って動かすことが可能です。このコラムでは、ご自宅にある家具の移動を簡単におこなうことができる方法をご紹介します!
目次
身近なグッズでラクラク移動!4つのアイテム
いざ移動させよう!と試みても、目の前にたたずむ重い家具を素手で動かすのは、とても大変です。そんなときは、いつも自宅にある身近なものを利用して、簡単便利な家具移動グッズを作ってしまいましょう。
毛布・ダンボール
まず、使っていない古い毛布やダンボールを床に敷きます。その上にタンスなどの家具を乗せ、毛布、もしくはダンボールを引っ張りましょう。こうすることで家具を簡単に動かすことができ、床を傷つけることもありません。
よく引っ越し業者がおこなっている方法でもあります。プロも御用達なので、その技の信頼性は抜群です。毛布やダンボールは、家具移動の必須グッズといってもよいでしょう。
新聞紙
新聞紙も毛布やダンボールのように、家具の下に挟み込んで使います。新聞紙を引っ張りながら動かすことで、重たいタンスもラクラク移動することができるでしょう。畳の上であっても移動は簡単。小さな子供の力でも簡単に、家具を移動させることができますよ。
アルミホイル
料理などでよく使われるアルミホイル。どこの家庭にも、だいたいありますよね。このアルミホイルも、家具移動の便利グッズになるのです!アルミホイルを適度な大きさにちぎり、アルミホイルの光っている面を上側にして、家具の下に挟みます。
そこから滑るように家具を動かしましょう。床がカーペットなどであれば、ダンボールや毛布よりもアルミホイルのほうが適しています。
軍手
滑り止めの付いた軍手を2組使います。アルミホイルと似たような使い方で、滑り止めを上にして家具の下に差し込みましょう。ゆっくりと家具を押すと移動させることができます。滑り止めがついているため、しっかり家具を固定することができ、安心して移動させることができます。
どのアイテムも比較的安く、手に入りやすいものなので、自分に合った方法を試してみてください。
家具移動のための神グッズ!便利道具とは?
家具移動の専用グッズは、ホームセンターなどで販売しています。身近なもので動かすのが難しかった場合、家具移動の専用グッズを使うことで、解決するかもしれません。ここでは、タンスをはじめとした、家具移動の便利グッズを詳しくご紹介します。
ジャッキ型
ジャッキのような形をしたグッズは、別名「リフター」とも呼ばれています。ジャッキを使うことで、テコの原理で家具を持ち上げることができます。その間に、ローラー付きの台車を四隅に設置しましょう。
車輪により、簡単に大きな家具やタンスなどを移動させることができます。この方法によって、女性や高齢者の力ではとても移動が難しそうな家具も、少しの力で移動させることが可能です。
マット型
「ムービングマット」と呼ばれるマット状のグッズです。毛布のように、家具の下に置きましょう。これにより大きな家具や、タンスの移動を簡単におこなうことができます。またマットは、家具を設置してからも置いておくのがおすすめです。掃除をするときにラクですよ。
ベルト型
キャリーベルトとも呼ばれる、ベルト型になっている家具移動の便利グッズです。重い家具を、腕の力だけで持ち上げることは、極めて難しいです。また、腰などにも負担がかかります。家具を体全体の力を使い持ち運ぶことで、重たい家具であっても簡単に持ち上げることができるのです。
肩や腰にベルトを巻いて、つながるベルトを運ぼうとしている家具につなぎます。しかし、背が高い家具や、安定しない大型の家具の移動には注意が必要です。
また、身の回りの物を使って運ぶ場合・家具移動の便利グッズを使う場合は、どちらにおいても、事前に家具の中に入っている中身をすべて取り出しましょう。
重い家具の移動!ゆっくり適切な方法で
「家具移動の便利グッズをつかって、早速動かしてみよう」とその前に、いくつか確認しておかなくてはいけないことがあります。家具移動は大きなものを扱いますので、うっかりすると大きなトラブルを起こしてしまう可能性もあるでしょう。
大きな家具を扱う前は事前に準備をしっかりおこないましょう。準備をすることによって、スムーズに、安全に、大きな家具やタンスの移動などに取り組むことができます。
運ぶ前の準備と確認
まずは、運びたい家具のサイズをメジャーで計測しましょう。横幅・高さ・奥行までしっかり測ります。そのつぎに、家具の移動ルートを調整していきます。玄関・部屋の扉・窓枠などの出口のサイズを測り、家具の移動ルートを見定めましょう。
サイズを測ることで、いちばん余裕を持って、スムーズに移動できるルートを見定めることができます。出口に余裕を持たせるのは、家具の大きさが出口のサイズぎりぎりだと、移動させる人が通過できなくなってしまうからです。
安全に運べるルートが決まったら、障害物を事前に片づけておきましょう。その際に段ボールなどでルート上の壁を覆います。壁に傷を付けないための予防策です。
運ぶときの注意点
重い家具やタンスなどを移動する際に、最も注意しなくてはならないのが「階段」。階段は家具を傾けながら、一段ずつゆっくりと丁寧に進んでいきましょう。
二人で運ぶ場合は横に倒して運ぶと、よりスムーズで簡単です。その場合、下側に負担が大きくかかるため、力に自信がある人が下側を担当するようにしましょう。
また、扉や玄関、エレベーターなどの扉部分にも注意が必要です。おそらく扉の高さより家具の高さが上回るため、垂直のままでは移動できません。
この場合は家具の下に毛布などを敷き、家具を大きく傾けながら運びます。まず家具の上部をとおし、その後に毛布などを引っ張り、扉のなかへ滑らせましょう。体力に自信がない方でも、容易に移動させることが可能です。
安全な運び方
移動させたい家具の種類によって、適した運び方は異なります。例として、安全にタンスを移動させる方法をご紹介しましょう。大型の洋服タンスなどは大変重い家具ですが、2~3分割できるようになっていることが多いので、分割してひとつずつ運びましょう。
もし分割することができなかった場合、2人以上で運ぶようにします。床に毛布やダンボールを敷いて、滑らせながら移動しましょう。
腰を痛めないために
先ほど少し触れましたが、無理をして大きな家具を運ぶと、腰を痛める可能性があります。腰に負担をかけない方法として、重たい家具は体に近い場所で持つようにするとよいでしょう。いわゆる「テコの原理」です。
また、同様に姿勢にも注意しましょう。前かがみになると腰への負担が増えます。腰に負担をかけないためにも、姿勢は正しく、背筋をまっすぐにして作業をおこなうようにしてください。
家具移動の便利グッズを活用するのもおすすめです。家具が転倒する可能性があるので頼りすぎは禁物ですが、運びやすさが違います。もともと腰痛持ちなのであれば、コルセットを使用すると腰への負担が和らぎます。
家具移動で無理をしないために…業者の力を借りてみよう
さまざまな理由から、自分では大きな家具やタンスの移動をすることが困難な人もいるでしょう。その場合は、業者の力を借りるのもひとつの手です。
業者に頼むメリット
2階から1階に動かすなど、難しい作業でも安心してお任せすることができます。また、家具や自宅の内装、床などを傷つけずに守りながら運ぶことも可能です。
安心・安全に、かつ、きわめて自分の理想通りに移動できることが、一番のメリットです。引越し業者も家具の移動サービスをおこなっているので、調べてみるとよいでしょう。とくに高級家具やピアノ、上下分割の家具など、危険を含むものは業者に依頼するのが無難です。
業者の選び方や費用について
業者の選び方として、
・家具移動の実績や経験があるかどうか
・つり上げなどが必要な場合も対応しているか
・万が一の場合、補償はしてもらえるのか
などを重視しましょう。安心安全であることは業者に依頼する強いメリット。依頼してから後悔することのないように、事前に調べておくことが必要です。費用は業者によって異なりますが、相場は同じ室内のなかの移動で1万円前後です。
階段から家具がとおらないため、家具のつり上げやつり下げをおこなう場合は2万円ほど、クレーンを使えば3万円ほど発生します。
また、その業者の忙しい時期かどうかが金額を左右する場合もあります。代表的な月でいうと引っ越しシーズンの3,4月は料金が3倍ほどまで上がることもあります。業者によって固定料金だったりするので、自分の予算にあった業者を探してみてください。
まとめ
ここまで家具移動の便利グッズの紹介や、大きな家具やタンスの移動をするための注意点などをご紹介してきました。億劫(おっくう)だったタンスの移動も、身近にあるものでらくらくおこなうことができます。
さらに、家具移動の専用グッズも数多くあります。近くのホームセンターなどで購入することができるので、気になる人は試してみるのもよいでしょう。
また、何事にも準備が大切です。しっかりと安全に気をつけて運ぶために、メジャーでそれぞれサイズを測りましょう。無理をして運ぶと腰を痛めてしまう可能性があります。自分で家具移動をするのが困難な場合は業者にお任せすることをおすすめします。